ツルニチニチソウは、美しい青紫の花や斑入りの葉を持ち、グランドカバーやフェンスの緑化として人気の高い植物です。しかし、「ツルニチニチソウ 植えてはいけない」と検索されるように、その栽培には注意すべき点が多く存在します。見た目の可愛らしさに反して、育ててから後悔する人も少なくありません。
まず注意したいのが、ツルニチニチソウの毒性です。キョウチクトウ科の植物に共通する有毒成分を含んでおり、小さな子どもやペットがいる家庭では誤飲や皮膚のかぶれに配慮が必要です。また、つる性植物として知られるツルニチニチソウは、地面を這いながら節ごとに根を張って広がるため、伸びすぎによる庭の管理の難しさも大きな問題です。
さらに、「花言葉 怖い」といった印象を抱かれることもあり、ネガティブなイメージを持つ人もいます。実際には「優しい思い出」といった穏やかな意味を持つ花言葉が付けられているものの、そのイメージとは裏腹に繁殖力の強さや毒性が「怖い」と連想されることがあるようです。
本記事では、ツルニチニチソウを育てる際の育て方のポイントから、初心者でも安心して取り入れやすい鉢植えでの管理方法、室内で育てるときの条件、万が一広がりすぎた場合の**除去方法は?という疑問にも丁寧にお答えします。また、気になる害虫は?**という問題や、風水的な観点から見た意味合いについても触れ、総合的にツルニチニチソウの扱い方を解説します。
「植えてはいけない」と言われる理由を正しく理解し、自分のライフスタイルや環境に合った選択ができるように、本記事があなたのガーデニングの参考になれば幸いです。
記事のポイント
- ツルニチニチソウの危険性や毒性について理解できる
- 植えて後悔する理由や管理の難しさを把握できる
- 室内や鉢植えで育てる際の注意点がわかる
- 風水や花言葉などの文化的意味合いも知ることができる
ツルニチニチソウを植えてはいけない理由とは
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ツルニチニチソウの毒性に注意が必要
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ツルニチニチソウの花言葉 怖いって本当?
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ツルニチニチソウは伸びすぎて管理が大変
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ツルニチニチソウに後悔するケースとは
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ツルニチニチソウの害虫は?対策方法も紹介
ツルニチニチソウの毒性に注意が必要
ツルニチニチソウは、紫や青、白といった爽やかな色合いの花を咲かせ、ガーデニングのグランドカバーやフェンスを彩る植物として人気があります。しかし、この美しい見た目とは裏腹に、有毒植物としての一面も持ち合わせているため、育てる際にはいくつかの重要な注意点があります。特に家庭内に小さな子どもやペットがいる場合は、誤飲や接触による健康被害のリスクを避けるための配慮が欠かせません。
ツルニチニチソウに含まれる毒性成分は「アルカロイド」という物質です。これはキョウチクトウ科の植物に広く含まれており、植物を外敵から守るために進化してきた成分です。アルカロイドは微量でも作用が強く、口にした場合、吐き気、腹痛、口内のしびれ、嘔吐などの中毒症状を引き起こすことがあります。特に小さな子どもは好奇心から植物を口に運ぶことがあるため、家庭内でツルニチニチソウを育てる場合は、手の届かない場所に置くといった工夫が必要です。
また、この植物の樹液にも注意が必要です。剪定や移植などの作業中に茎や葉を傷つけると白っぽい樹液が出てくることがあります。この樹液が皮膚に付着すると、体質によってはかぶれや湿疹などの皮膚トラブルを引き起こす場合があります。ガーデニングに慣れていない方や肌が弱い方は、作業時にゴム手袋を着用し、肌の露出を避ける服装を心がけましょう。作業後は石けんで手を洗うことも忘れずに行うことで、肌トラブルの予防に繋がります。
さらに、犬や猫などのペットを飼っている家庭では、ツルニチニチソウの毒性がより大きな問題になります。特に犬や猫は草を噛む習性があるため、庭に植えている場合でも油断はできません。万が一、誤って食べてしまうと消化器系の不調や神経症状を引き起こす可能性があるため、ペットが遊ぶスペースには植えない、あるいは鉢植えで高い位置に配置するなどの対策が求められます。安全性を最優先に考えるのであれば、ペットに無害な植物を選ぶという選択も視野に入れるべきです。
ツルニチニチソウは、観賞用として育てる分には美しさと丈夫さを兼ね備えた魅力的な植物です。ただし、その見た目のかわいらしさに油断せず、植物が持つ特性を正しく理解し、必要な対策を講じることが大切です。家庭の安全と快適なガーデニングライフを両立させるためにも、「毒性がある植物である」という前提を持ち、育てる場所や管理方法に注意を払いましょう。
万が一、家族やペットがツルニチニチソウを口にしてしまった場合は、すぐに医師や動物病院に相談することをおすすめします。初めて育てる方も、あらかじめリスクを知っておくことで、安心してこの美しい植物を楽しむことができるでしょう。
ツルニチニチソウの花言葉 怖いって本当?
「ツルニチニチソウの花言葉は怖い」といった噂を見聞きしたことがある方もいるかもしれません。インターネットやSNS上では、植物に関する誤解や印象が独り歩きすることが多く、ツルニチニチソウもその一例といえるでしょう。しかしながら、実際に知られているツルニチニチソウの花言葉は、「優しい思い出」「優しさ」「幼馴染」など、どれも穏やかで温かみのあるものです。怖いと感じさせるような意味合いは、本来含まれていません。
それでは、なぜこの植物に対して「怖い」という印象を抱く人がいるのでしょうか。いくつかの要因が考えられます。ひとつは、ツルニチニチソウが持つ毒性や、非常に強い繁殖力が関係していることです。毒があるという言葉だけが独り歩きし、そこに「植えてはいけない」という言い回しが加わることで、心理的にネガティブなイメージが形成されやすくなります。さらに、花言葉の一つである「優しい追憶」や「思い出」というワードに、死別や別れといったシーンを重ね合わせてしまう人も一定数います。言葉の持つ曖昧さが、個々の解釈によって不安や誤解に繋がってしまうのです。
しかし、花言葉というものはもともと、植物の見た目や性質、歴史的背景、文学作品などからインスピレーションを受けて生まれたものであり、科学的な意味や実害とは無関係です。ツルニチニチソウの花言葉が「優しい思い出」とされた背景には、18世紀のフランスの哲学者ジャン=ジャック・ルソーが関係しています。彼が自伝的作品『告白』の中で、愛する女性と交わした思い出にこの花を登場させたことがきっかけとなり、やさしく切ない記憶を象徴する植物として語られるようになったのです。
また、花の色味や咲き方にも注目してみると、ツルニチニチソウは淡い紫色や青色、白色などの穏やかなトーンの花を咲かせます。その姿は不気味というよりは可憐で、庭やフェンスをやさしく彩る存在です。人間関係の調和や心の安定をもたらすといった風水的な意味でも好まれており、「怖い」とされる印象とは対極にある植物だといえるでしょう。
このように見ていくと、ツルニチニチソウの花言葉が怖いとされるのは、実際の意味や由来ではなく、毒性や植物の性質からくる誤解による部分が大きいことがわかります。確かに扱いには注意が必要な植物ではありますが、それが花言葉の価値を下げるわけではありません。
どうしても不安を感じる方は、花言葉にとらわれすぎず、植物そのものの性質や育て方に目を向けるのも一つの考え方です。植物はあくまで自然の一部であり、それぞれに意味や役割があるもの。ツルニチニチソウもまた、美しさと力強さを兼ね備えた魅力的な存在として、正しく理解して付き合っていくことが大切です。
ツルニチニチソウは伸びすぎて管理が大変
ツルニチニチソウは丈夫で育てやすい植物として知られていますが、実際に栽培してみると「想像以上に伸びすぎてしまった」という声も少なくありません。放っておくと、周囲の植物を覆い尽くしてしまうほどの勢いで広がるため、管理には注意が必要です。
この植物の特徴として、つるの節々から根を出し、地面に触れたところで新たな株を形成します。これが原因で、あっという間に広範囲に広がってしまうのです。さらに、繁殖力が強いだけでなく、根が残っていると除去後もすぐに再生してしまうため、完全に取り除くのは簡単ではありません。
具体的な対策としては、こまめな剪定が欠かせません。特に外に向かって伸びているつるは、根を張る前に切り戻して処分する必要があります。切ったつるをそのまま放置しておくと、そこから再び根を張ってしまうため、ビニール袋などに入れて処理しましょう。
また、地植えではなく鉢植えにすることで、生育範囲を制限する方法も有効です。ただし、鉢植えであっても油断するとつるが地面まで達してしまうことがあります。そのため、鉢の置き場所や周囲の環境にも気を配るようにしましょう。
手軽に始められる植物でありながら、少しの油断で手に負えなくなる可能性があるのがツルニチニチソウです。美しい見た目の裏にある強い繁殖力を理解し、定期的な管理を怠らないことがポイントになります。
ツルニチニチソウに後悔するケースとは
ツルニチニチソウを庭に植えてから、「こんなはずじゃなかった」と後悔するケースは少なくありません。一見すると、鮮やかな花と斑入りの葉が美しく、育てやすそうな印象を与えるこの植物。しかし、実際に育ててみると、その強すぎる生命力や管理の手間に悩まされることがあります。特に、初心者が深く調べずに見た目だけで選んでしまった場合、想定外の問題が次々に発生することになりがちです。
後悔するケースで最も多いのが、「繁殖力の制御が難しい」と感じる場面です。ツルニチニチソウは多年草でありながら、つるをどんどん伸ばし、その節々から根を出すという特徴を持っています。この性質があるため、1株がわずか数ヶ月で広範囲に広がってしまい、他の植物の成長スペースを侵食することがよくあります。「気づいたら庭中ツルニチニチソウだらけになっていた」というのは、決して大げさな話ではありません。
また、一度定着してしまうと除去するのも一苦労です。地表の葉や茎を取り除いても、地下に残った根からすぐに新芽が出てきます。少しでも根が残っていれば再生するため、繰り返し掘り起こす必要があり、物理的・時間的な負担が大きくなります。除草剤も効きづらく、周囲に他の植物がある場合には薬剤の使用すらためらわれる場面もあるでしょう。その結果、庭のメンテナンスが非常に面倒になり、「もっと扱いやすい植物にすればよかった」と後悔してしまうのです。
さらに、毒性の問題も後悔の一因になります。ツルニチニチソウにはアルカロイドという有毒成分が含まれており、誤って口にすると中毒症状を引き起こす危険性があります。普段は問題にならない程度の毒性ですが、小さな子どもやペットがいる家庭では話が変わります。特に好奇心旺盛な幼児や、植物をかじるクセのあるペットがいると、わずかな油断が大きなトラブルに発展しかねません。安全を重視する家庭では、この点が後悔につながりやすいです。
また、ツルニチニチソウは見た目の華やかさから寄せ植えにも使われますが、他の植物よりも生育が早いため、寄せ植えのバランスを崩してしまうこともあります。想像していたよりも存在感が強くなりすぎて、ガーデン全体の調和が崩れてしまったという声も少なくありません。
このように、ツルニチニチソウに対する後悔は「思っていたよりも扱いにくい」「増えすぎて手に負えない」「安全性に不安がある」といった点に集中しています。もちろん、性質を理解して適切に管理すれば、美しい花と葉を長く楽しめる魅力的な植物です。ただし、植える前に特性をよく理解し、自分の生活環境やガーデニングスタイルに合っているかどうかを見極めることが大切です。
手軽に始められるグリーンライフを目指す方や、省スペースで管理したい方には、鉢植えで育てる、または性質が穏やかな別の植物を選ぶといった選択肢も検討してみてください。ツルニチニチソウは魅力的ではありますが、その力強さゆえに、計画的な栽培が求められる植物です。
ツルニチニチソウの害虫は?対策方法も紹介
ツルニチニチソウは病気に強く、比較的丈夫な植物として知られていますが、それでもまったく害虫の被害がないわけではありません。特に気温や湿度が高まる季節には、特定の害虫が発生することがあるため、事前に知っておくことが重要です。
ツルニチニチソウに見られる害虫の中で代表的なものが「アブラムシ」です。アブラムシは新芽や茎の先端に集まり、植物の栄養を吸い取ることで成長を阻害します。さらに、ウイルス病を媒介する場合もあるため、早期発見と対処が大切です。
もう一つ注意したいのが「ハダニ」です。ハダニは葉の裏側に寄生し、葉の表面に白いかすり傷のような斑点を残します。乾燥した環境で発生しやすく、小さくて見つけにくい点も厄介です。放置しておくと、葉が落ちて見た目にも悪影響を及ぼします。
こうした害虫への対策としては、日頃からの観察が欠かせません。葉の裏や新芽に異変がないかをチェックし、早めに発見した場合は水で洗い流す、もしくは園芸用の殺虫スプレーを使用することで対応できます。また、ハダニは乾燥を好むため、定期的に葉水を与えることでも発生を抑制できます。
一方で、薬剤を多用すると環境への影響や他の生物への悪影響も考えられるため、無農薬で対応したい場合は、牛乳スプレーや石けん水を使った自然派の方法も効果があります。ただし、使用後はしっかり洗い流すことを忘れないようにしましょう。
総じて、ツルニチニチソウは丈夫な植物ではありますが、油断せずに定期的なメンテナンスを行うことが、美しい状態を保つためのコツです。育てやすさの裏にも、基本的な手入れは欠かせないということを覚えておきましょう。
ツルニチニチソウを植えてはいけないと疑問に思った人が注意すること
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鉢植えなら安心?植える時の注意点
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ツルニチニチソウの育て方のポイント
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室内で育てるのは可能か?向いている条件
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ツルニチニチソウの除去方法は?根絶のコツ
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ツルニチニチソウと風水の意外な関係
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ヒメツルニチニチソウとの違いを知って選ぶ
鉢植えなら安心?植える時の注意点
ツルニチニチソウはその丈夫さと見た目の美しさから多くの人に好まれる植物ですが、繁殖力が非常に強く、一度地植えにしてしまうと予想以上に広がってしまうケースが多々あります。このため、特に初心者や手間をかけたくない方には、鉢植えでの栽培が一つの有効な選択肢になります。スペースの制限や移動のしやすさといった点からも、鉢植えには多くのメリットがありますが、同時に押さえておきたい注意点も存在します。
まず、鉢植え最大の利点は「広がりを制限できること」です。地植えではツルが地面を這い、節ごとに根を張って広がっていきますが、鉢の中であれば物理的な制限によりその勢いを抑えることができます。広がりすぎる心配がないという点では、限られたスペースでも安心して栽培ができます。さらに、日当たりや気温に応じて置き場所を調整しやすいのも鉢植えの魅力のひとつです。たとえば、夏場は直射日光を避け、冬場は霜の心配が少ない場所に移動することで、葉の傷みを防ぐことができます。
しかし、鉢植えでも完全に安心というわけではありません。注意したいのは、「つるの接触による根付き」です。ツルニチニチソウのつるは、地面に接すると簡単に根を出します。鉢の縁を越えて下に垂れたつるが地面に触れると、そこから根付き、新たな株が生まれてしまうこともあります。このため、定期的に剪定を行い、つるが伸びすぎないようコントロールすることが重要です。とくにベランダやウッドデッキなど、つるが隣の鉢や地面に届きやすい環境では細心の注意が必要です。
また、鉢の素材とサイズ選びも育成環境を左右します。小さすぎる鉢は根詰まりの原因になり、生育不良や水はけの悪化につながります。ある程度の深さと広さを確保できる鉢を選ぶと、根の健康が保たれ、管理がしやすくなります。素材は通気性の良い素焼きやセメント系の鉢が適しており、プラスチック製は軽くて便利な反面、風で倒れやすいので設置場所を考慮して使用しましょう。屋外に置く場合は、鉢の下にレンガなどを敷いて通気性と排水性を確保するのも効果的です。
さらに、水やり後の管理にも注意が必要です。鉢の下に受け皿を使用している場合、そこに水がたまったままになると、鉢内が蒸れて根腐れの原因になります。特にツルニチニチソウは比較的乾燥に強いため、過湿には注意し、土の表面がしっかり乾いてから水を与えるようにしましょう。
こうしてみると、鉢植えであっても放置すれば手に負えなくなることもあるため、「鉢だから大丈夫」と過信せず、基本的な管理を怠らないことが大切です。つるの伸びや鉢周りの環境を定期的に観察し、小さな変化にも気づけるよう意識しておくと、植物の状態を安定して保つことができます。
ツルニチニチソウは、管理方法さえ間違わなければとても魅力的な植物です。特に鉢植えであれば、その成長を自分のコントロール下に置くことができるため、初心者でも比較的安心して育てられます。環境やスペースに合わせて無理のない育て方を選び、長く付き合えるグリーンライフを楽しんでみてはいかがでしょうか。
ツルニチニチソウの育て方のポイント
ツルニチニチソウは比較的手間がかからない植物ではありますが、きれいな状態を保ちながら育てるには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。基本的な環境条件を整えるだけで、トラブルを防ぎながら長く楽しむことができます。
まず、置き場所については「日当たりの良い場所〜半日陰」が適しています。日陰でも育ちますが、花を楽しみたい場合は十分な光が必要です。特に室内や建物の北側など、日照時間が極端に短い環境では、花つきが悪くなることがあります。
水やりに関しては、鉢植えと地植えで方法が異なります。鉢植えでは、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えるのが基本です。一方、地植えで根がしっかり張った後は、基本的に雨水で足ります。むしろ水をやりすぎると根腐れの原因になるため、乾燥気味に管理するほうが安心です。
土は「水はけと通気性の良いもの」を選ぶようにしましょう。粘土質の土では根詰まりしやすく、湿気がこもると病害虫の原因にもなります。市販の草花用培養土を使用すれば、初心者でも安心して育てられます。
また、肥料は最小限に抑えることがポイントです。緩効性肥料を植え付け時に混ぜる程度で充分で、過剰に与えると株が大きくなりすぎて手入れが大変になる恐れがあります。追肥をする場合も控えめにし、春と秋に必要最低限与える程度で問題ありません。
剪定は、ツルニチニチソウの管理においてとても重要な作業です。つるが伸びすぎると見た目が乱れたり、他の植物に影響を与えたりすることがあります。定期的に株元から剪定し、整理することで美しい姿を保つことができます。
このように、日々のちょっとした手入れと適切な環境設定を意識するだけで、ツルニチニチソウは丈夫に育ち、長期間にわたってその美しさを楽しめる植物です。
室内で育てるのは可能か?向いている条件
ツルニチニチソウを室内で育てることは可能ですが、いくつかの条件を満たす必要があります。外で育てるイメージが強いこの植物ですが、ポイントさえ押さえれば、観葉植物のように室内で楽しむこともできます。
まず、室内で育てる際に重要なのは「光の確保」です。ツルニチニチソウは半日陰にも強い植物ですが、極端に暗い場所では花が咲かなくなったり、つるの成長が弱くなることがあります。窓際の明るい場所や日差しの入るスペースに置くと、元気に育ちやすくなります。南向きや東向きの窓際が特におすすめです。
次に気をつけたいのが「風通し」と「湿度」です。空気の流れが悪いと、カビや病害虫が発生しやすくなります。可能であれば、日中に窓を開けて風を通す時間を作るようにしましょう。また、加湿器の近くや浴室のそばなど、過度に湿度が高い場所では根腐れの原因にもなるため、注意が必要です。
置き場所を選ぶ際は、ペットや小さな子どもが触れられない位置を選ぶことも大切です。ツルニチニチソウには毒性があるため、誤って口にしてしまうリスクを避けなければなりません。高い棚の上や壁掛けタイプのプランターを活用するのもひとつの方法です。
また、つるが伸びやすいため、成長に合わせて剪定を行うことが大切です。部屋の中で放置しておくと、家具や床に触れて根を張る可能性もあるため、定期的な手入れは欠かせません。
このように、ツルニチニチソウは環境さえ整えば室内でも十分に育てることができます。インテリアグリーンとして楽しむには、植物の特性を理解し、適切な管理を行うことが成功のポイントです。
ツルニチニチソウの除去方法は?根絶のコツ
ツルニチニチソウを一度庭に植えると、繁殖力の強さから「思った以上に広がって困っている」と感じる人が多くいます。そのため、完全に除去したいと考えるケースも少なくありません。しかし、ツルニチニチソウは除去が難しい植物のひとつです。根絶するためには、根の性質と再生力をよく理解した上で、計画的に作業を進めることが求められます。
まず知っておきたいのは、ツルニチニチソウは「節」と呼ばれる茎の部分から簡単に根を出すという特徴を持っていることです。このため、地表に出ている葉や茎だけを取り除いても意味がなく、地下に残った根や茎からすぐに新芽が出てきます。表面上は除去できたように見えても、数週間後には再び繁茂してしまうというのはよくある話です。
除去作業をする際は、まず広がっているエリア全体を把握し、地面の深さ15〜20cmほど掘り起こして、できるだけ根を残さず取り除くようにしましょう。ツルが残っていると再生してしまうので、つる先まで注意深く処理する必要があります。また、作業中に切ったつるをその場に放置してしまうと、そこからまた根が出ることがあるため、必ず袋に入れて処分してください。
除草剤を使う方法もありますが、ツルニチニチソウは薬剤に対して耐性があるため、一般的な除草剤では効きにくい傾向があります。それでも使用する場合は、グリホサート系の成分が含まれる除草剤を、葉に直接かけるタイプで使うと効果が出やすいです。ただし、他の植物に影響を与える恐れがあるため、スポット処理を心がけましょう。
このように、ツルニチニチソウの除去には根気と時間が必要です。一度で完全に除去できることは少ないため、数ヶ月単位で繰り返し取り組む姿勢が求められます。広がる前に早めの対応をすることが、最も効果的な予防策になります。
ツルニチニチソウと風水の意外な関係
ツルニチニチソウには、実は風水的な意味があるとされています。見た目の美しさや育てやすさだけでなく、「運気アップ」や「人間関係の調和」に繋がる植物としても注目されているのです。こうした観点から、インテリアや庭づくりにツルニチニチソウを取り入れる方も増えています。
風水では、植物が持つ形状や成長の仕方によって、「気」の流れに影響を与えると考えられています。ツルニチニチソウのように横に這うように広がる植物は、「土」の気を持ち、安定や基盤を整える効果があるとされます。この「土」のエネルギーは、住まいや人間関係の基盤を安定させる役割を担っており、調和をもたらす植物とされています。
また、ツルニチニチソウの花は淡い紫や青が一般的ですが、これらの色も風水的に意味を持ちます。青や紫は「冷静さ」「知性」「精神的な落ち着き」などを象徴し、人との関係において感情のバランスを保ちやすくなるといわれています。そのため、人間関係に悩みを持つ人が玄関先やリビングに飾ると、心を落ち着けて前向きな関係性を築く手助けになるかもしれません。
ただし、風水においては「植えすぎ」「広がりすぎ」がマイナスのエネルギーを引き寄せると考えられることもあります。管理ができていない植物は、滞った気の原因になるとされているため、ツルニチニチソウを育てる際も、こまめな剪定や整理整頓が重要です。
風水的に見ても、ツルニチニチソウはプラスの効果を持つ植物ですが、それを活かすには正しく育てることが前提になります。整った環境で美しく保つことが、良い運気を引き寄せるカギと言えるでしょう。
ヒメツルニチニチソウとの違いを知って選ぶ
ツルニチニチソウとよく似た植物に「ヒメツルニチニチソウ」があります。どちらもつる性でグランドカバーとして利用されることが多いですが、見た目や性質にはいくつかの違いがあるため、植える前にその差を知っておくことが大切です。
最も大きな違いは、サイズと繁殖力です。ヒメツルニチニチソウは、ツルニチニチソウよりも葉や花が一回り小さく、全体的にコンパクトにまとまりやすいという特徴があります。そのため、狭いスペースでも育てやすく、ボリュームを抑えたグリーンを楽しみたい方に向いています。
また、繁殖スピードにおいてもヒメツルニチニチソウはやや控えめです。ツルニチニチソウが短期間で広範囲を覆い尽くすのに対して、ヒメツルニチニチソウは比較的ゆっくりと成長するため、管理がしやすいと言えるでしょう。ただし、油断すればやはり広がることはあるため、剪定は必要です。
耐寒性についても注目すべきポイントです。ヒメツルニチニチソウのほうが寒さに強く、寒冷地でも地植えで冬越しがしやすいというメリットがあります。逆に、ツルニチニチソウは寒さにやや弱く、霜に当たると葉が傷むことがあるため、気温の低い地域では育て方に注意が必要です。
さらに、名前が似ているため、購入時に間違えやすいのも特徴です。ヒメツルニチニチソウは「ビンカ・ミノール」、ツルニチニチソウは「ビンカ・マジョール」と表記されています。品種ラベルや店頭表示を確認しないまま購入すると、予想よりも大きく育ちすぎて後悔することもあるため、注意が必要です。
このように、ヒメツルニチニチソウとツルニチニチソウには明確な違いがあり、用途や育てる場所によって適した種類が異なります。自分のガーデニングスタイルや環境に合った品種を選ぶことが、失敗しない第一歩となるでしょう。
ツルニチニチソウ 植えてはいけないといわれる理由の総まとめ
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繁殖力が非常に強く、庭全体を覆ってしまう恐れがある
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一度根付くと除去が難しく、完全に取り除くには時間がかかる
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地面に触れたつるからも根を出し増殖する特性がある
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節から根を出すため、放置すると雑草化しやすい
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アルカロイドという有毒成分を含み、ペットや子どもに危険がある
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肌が弱い人は、樹液に触れるとかぶれを起こすことがある
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除草剤が効きにくく、物理的な除去が基本となる
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庭の他の植物を圧迫し、景観のバランスを崩すことがある
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花言葉の「優しい追憶」が別れや死を連想させると誤解されることがある
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植える場所によっては風水的に「気」を乱すとされる場合がある
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室内栽培は可能だが、日照や風通しなど細かな条件を要する
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鉢植えでも油断すると地面に接して根を出す危険がある
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剪定や手入れを怠ると見た目が乱れ、手間が増える
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害虫が発生することもあり、定期的なチェックと対策が必要
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ヒメツルニチニチソウと間違えて購入し、想定外に育ってしまう例がある